皆様、晩夏をいかがお過ごしでしょうか。
出水市きずな歯科、院長の碓井智也です。
出水市内は台風の影響で、今日が運動会の小学校がほとんどだと思いますが、ケガなどなく充実した1日になりましたでしょうか。
今日は、自分自身の勉強も含めて、歯のお話をさせて頂こうと思います。
患者様に『歯の神経をとるか残すか、どちらが良いのか?』とお聞きすれば、100人のうち、90人以上は神経を残してくださいと言われると思います。
ただ、その理由を歯医者で聞いても、歯が脆くなるから、自然の歯が一番だからというような答えになると思います。
大人の方であればまず正しいと思われますが、子供さんでは少し違うような気がします。『子供さんの歯は神経が強く、その外側の歯は弱いが組織再生しやすい』これが答えであると私は考えています。
神経の強い痛みが出ている場合はやむをえないと思いますが、虫歯が深くても段階的に虫歯をとっていく(段階的削除法:stepwise excavation )ことで神経を守る方法がもっと選ばれるべきと考えています。
簡単に言えば、一回で虫歯をとりきるのではなく、少しずつ虫歯をとりながら、HY材(タンニン・フッ化物合材)というお薬で神経を守りながら、3ヶ月から1年かけて虫歯をとりきり、樹脂で詰め物を行う方法です。
時間と手間はかかります。そして歯医者にとって全くお金にならない方法ではありますが、10代で大人の歯の神経を失うことは、80代まで歯を残すことを危うくしてしまうため、当院では積極的におすすめしています。
神奈川県の須貝先生といわれる先生が提唱されて、広く受け入れられている方法ですので、もしご興味のある方は、『須貝歯科医院』を検索されてみて下さい。
今週もできるだけ診療を頑張りますので、皆様宜しくお願い致します。