こんにちは、出水市 きずな歯科の碓井智也です。
春になり暖かい日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この時期になると、大学入学で鹿児島を初めて訪れた16年前のことを、昨日のことのように思い出します。
折しも、自分自身の歯科医院を開業したのが3月と、春の時期になったことも、大学に通った鹿児島での開業も、人生すべてが何かの縁で決まっているのではないかと考えているところでした。
今日は、開院後すでに3名ほど見せて頂いた、歯の破折(歯が割れてしまうこと)についてお話をさせて頂こうかと思います。
神経の治療を行った歯は強度が低下するため、被せが高かったりすると、簡単に割れてしまうことが多くあります。
来られた患者さんの多くも、ブリッジの支えの歯の調子が悪く、レントゲンを撮ってみると、歯が割れているのが分かりました。
一般的に歯が割れて、周りの骨が感染していれば歯を抜くのですが、感染の大きさによっては歯を残す方法にチャレンジしてみたいと思っています。
簡単に言えば、やりかたは次の2通りになります。
- 歯茎をすこしめくって歯の根っこを出して、割れたところを強い接着剤で埋めて歯茎を縫い合わせる方法。
- 割れてしまった歯を抜いて、お口の外で割れた歯の掃除と接着を行い準備します。そのあと、抜いた穴の中の汚れをきれいにしてから、掃除してくっつけた歯を戻し、隣の歯と固定する方法。
手術前に感染が大きく、骨の欠損が大きい症例でも、5年後の生着率が50%位と言われている報告もあり、外科処置に抵抗のない方はぜひご相談下さればと思っています。
月曜日からも、日々頑張って診療に取り組みますので、きずな歯科を宜しくお願い致します。